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コラム

第一回:心房細動 ③

今回は心房細動の治療についてお話しします。

◉どんな治療が必要なのか?

治療としては

  抗凝固療法(塞栓症の予防)
   +
  心拍数コントロール(不整脈よる頻脈を抑える治療)

   もしくは、

  リズムコントロール(不整脈自体を直して脈を正常に戻す治療)

が基本となります。

◉抗凝固療法

前回、心房細動の合併症として「塞栓症」のリスクがあることを話ししました。

「抗凝固療法」は脳梗塞などの塞栓症の予防を目的として抗凝固薬(いわゆる血液サラサラのお薬)を内服します。


薬剤の例:ワルファリンカリウム(ワーファリン®︎)、リバーロキサバン(エリキュース®︎)、アピキサバン(イグザレルト®︎)、エドキサバン(リクシアナ®︎)など

◉心拍数コントロール(不整脈よる頻脈を抑える治療)

心拍数コントロールは不整脈自体を止めずに、薬で脈が速くなりすぎるのを抑えます。脈が速くなり症状がある方や、心臓に負担となっている方に行われます。


薬剤の例:カルベジロール(アーチスト®︎)、ビソプロロール(メインテート®︎、ビソノテープ®︎)、ジゴキシン製剤(ハーフジゴキシン®︎)など

◉リズムコントロール(不整脈自体を直して脈を正常に戻す治療)

リズムコントロールには、薬で脈を正常に戻す場合と、カテーテルアブレーションにより根治的に治療する場合があります。

薬の飲み方には毎日飲む方法と、症状が出たときに頓服で飲む方法とあります。


薬剤の例:ピルシカイニド(サンリズム®︎)、シベンゾリン(シベノール®︎)、フレカイニド(タンボコール®︎)など


カテーテルアブレーションとは足の付け根からカテーテルという細い管を血管内に入れ、心臓の中の一部を焼灼し(わざと火傷を作る)、心房細動の原因となっている異常な刺激をブロックすることでリズムを正常に戻す治療法です。1990年代からある技術ですが、医学の進歩に伴いここ10年くらいで短時間で安全に、そして場合によっては根治性も望めるため薬を減らせる場合もあることから、受けられる方が増えてきております。



どのような治療が選択されるかは患者さんの症状、心臓や腎臓の機能、年齢等で変わりますので主治医にご確認ください。


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あくまでも一般的な話ですので、個々人によっては当てはまらない症状や治療法もあります。ご自身で判断せず、疑問・質問は受診時、もしくは各々のかかりつけの先生に必ず確認してください。

また誤植、明らかな間違いがあった際は、こちらまでメールでご指摘ください。

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仙台市泉区 内科・循環器内科
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