第三回:生活習慣病
今回取り上げるのは「生活習慣病」です。
次回からは何回かに分けて、当院に定期通院されている患者さんの中でも多い、生活習慣病と呼ばれる病気をテーマに詳しくお話しします。
その前に今回は「生活習慣病」についてと少しお話しします。
◉生活習慣病とは?
生活習慣病とは何でしょう?
厚生労働省は「生活習慣(食事や運動・喫煙・飲酒・ストレスなど)が原因で起こる疾患の総称」と定義しています。
代表的なものとしては
・高血圧症
・脂質異常症
・糖尿病
・動脈硬化症
・(痛風の原因となる)高尿酸血症
などがこの生活習慣病に当てはまります。
◉生活習慣病を放置するとどうなるの?
実は生活習慣病は「痛い」、「痒い」などの自覚症状はありません(痛風は痛いですが・・・)。ではなぜ症状がないのに治療が必要なのでしょうか?
それは、これら生活習慣病が全て日本人の三大死因であるがん・脳血管疾患・心疾患の原因となるからです。がんは言わずもがな、脳血管疾患・心疾患も命に関わる病気です。
特に脳血管疾患・心疾患は、元気で前日まで仕事をしていた人が、ある日突然命を落とすこともあり得る恐ろしい病気です。これらの致死性の病気にならないよう、症状はなくても生活習慣病の治療が重要となるわけです。
◉生活習慣病の治療は?
「高血圧」「糖尿病」「脂質異常症」などと言われたらどのように治療が始まるのでしょうか?
生活習慣病の原因は名前からもお分かりのとおり、全て生活習慣と密接に関わる病気です。
これらは「かたよった食事・運動不足・飲酒・喫煙・ストレスなど」が原因ですので、「バランスの良い食事・適度な運動・お酒は適量・禁煙・ストレスを発散させる」などの生活改善することで予防・改善することが可能です。
生活習慣病は全て、まずは生活を改善することから治療がスタートします。生活習慣改善後にもまだ血圧や採血データが改善されない場合には、それぞれに対する薬を内服して治療を行います。
次回からはそれぞれの疾患について詳しくお話しします。
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あくまでも一般的な話ですので、個々人によっては当てはまらない症状や治療法もあります。ご自身で判断せず、疑問・質問は受診時、もしくは各々のかかりつけの先生に必ず確認してください。
また誤植、明らかな間違いがあった際は、こちらまでメールでご指摘ください。
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仙台市泉区 内科・循環器内科
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